車検切れになっている自動車に自賠責保険を掛けることは、法律で義務づけられていることもあり加入のハードルは低く、様々な方法がありますが、車検切れの状態で任意保険に加入あるいは、これまで加入していた任意保険を継続するというのは、自賠責保険の加入に比べると、少しハードルが上がります。
なぜなら、原則、車検切れは無車検という状態であり、その状態では公道で車を運転することができず、そのため任意保険の契約をできないからに他なりません。
そこで、今回は車検切れの状況から任意の自動車保険に加入あるいは、これまで加入していた自動車保険を継続する方法について説明してみたいと思います。
1.車検切れ車両の仮ナンバーを取得する
まず、最もコストが安く、かつ手っ取り早く車検切れの自動車を公道で運転させることができるのが、「仮ナンバー」の取得になります。
ご存知のない方に説明させていただきますと、仮ナンバーは期間限定(土日を含め5日間)で車検切れなどの車両を公道で運転できるようにするために作られた制度で、市区町村の役所で申請することができます。
仮ナンバー取得までの手続きについては、「車検切れ車両の仮ナンバー取得までの手続きまとめ」に詳しく記載しておりますが、必要書類を持って役所に申請に行けば、10分程度で仮ナンバーを交付してもらうことが可能になっています。
順番としては、自賠責保険の加入から、仮ナンバーの取得、任意保険の加入、車検までの流れとしては、下記の通りとなります。
1.自賠責保険に加入する(25ヶ月)
2.仮ナンバーを取得する
3.任意保険に加入する(※)
4.車検を受ける
※仮ナンバーで任意保険を掛けることができる保険会社は下記のような会社があります。
三井住友海上
東京海上日動
損害保険ジャパン日本興亜株式会社
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
なお、任意保険を提供している保険会社は自賠責保険も提供していることが多いので、両方に加入を考えている人は、幾つかの保険会社から見積もりを取り、任意保険と自賠責保険を1つの保険会社にお願いするという方法が手続きも簡単でおすすめです。(参考/無料の自動車保険一括見積もりサービス)
<補足> 仮ナンバー取得中の自賠責保険は「商品自動車」として最短5日間の契約を結び、車検を受けるタイミングで「自家用乗用車」として車検を受ける日から25ヶ月以上の契約を結ぶという形になります。
また、これまで任意保険に加入していた自動車保険会社で、任意保険の継続をお願いする場合は、仮ナンバーを取得して任意保険に加入することができるかどうかの確認をしておきましょう。
ほとんどの保険会社は任意保険の加入に応じてくれると思いますが、仮ナンバー状態での任意保険の加入については、”要相談”となっている保険会社もありますので、事前に確認しておきたいところです。
2.引き取り車検で車検を受ける
仮ナンバーを取得して自分で車を車検業者のところへ持ち込み車検を受けるという方法もありますが、それとは別に車検業者に引き取りに来てもらって、車検を受けるという便利な方法もあります。
引き取り費用は掛かりますが、仮ナンバーを取得する必要がありませんので、手間が一つ減ることになります。
そして、車検が通り、車検が有効になった後に、任意保険への加入を保険会社にお願いすれば、無事、任意保険に加入することができます。
では、引き取り可能な車検業者を探す方法について、リクルートが運営しているカーセンサー
のサイトを参考にして、説明したいと思います。
まず、カーセンサーのサイトへアクセスして、自宅がある住所の郵便番号、車のメーカー、車名を入力をします。
すると、上記のようにずらっと、車検サービスを提供している会社が出てきます。
検索結果が出てこないときは、ページ中央にある対象距離の絞り込みのところで範囲を広げると、車検業者の店舗が出てくるかと思います。(20km以内、30km以内、40km以内、50km以内)
そして、検索結果が表示された後は、下記のように「引き取り・納車」の箇所にチェックを入れて、再検索を行います。
後は、対象の店舗の中から車検業者の詳細を調べて、車検を受けるという流れになります。
この方法を使えば、自宅に居ながらにして
・複数の車検業者の費用を比較できる
・仮ナンバーを取得することなく車検を受けることができる
といったメリットを得ることができます。
まとめ
「車検切れの状況から任意保険に加入あるいは継続する方法」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回、ご紹介した方法であれば、車検切れの状態からスムーズに任意保険に加入あるいは、継続して頂けるかと思います。
読者の方の参考にして頂ければ、幸いです。
最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。
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