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パワステオイルの漏れで車が故障?オイル漏れの原因と修理費用などのまとめ

最近の自動車では電動パワステが多いものの、輸入車や一部の高級国産車では、その自然な操舵性から、まだまだ採用されていることも少なくない「油圧式パワーステアリング」

製品の耐久性が著しく向上したことからトラブルそのものは以前に比べて減少傾向にありますが、そんな中でも油圧式パワーステアリングにおける「パワステオイルの漏れ(※)」のトラブルは割と少なくありません。

※パワステオイル=PSF=パワーステアリングフルード

パワステオイルが少量漏れている程度であればオイルの補充と簡単な修理などで済みますが、その原因が深刻な場合、車両の火災やハンドル操作の不能に陥ってしまう可能性もあり、決して甘く見ることはできません。

そこで、今回は自動車業界の片隅で働く筆者が、パワステオイルの漏れによって起こるトラブルの症状や原因、そして修理・交換費用などについてまとめてみたいと思います。

早速、見ていきましょう。

パワステオイルはなぜ漏れる?

具体的にパワステオイル漏れの説明に入る前に、まずは油圧式パワーステアリングがどんなパーツと関わっているのかということを把握するために、その仕組みのイメージを下記にてご覧ください。

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(画像参照/ジェイテクト)

油圧式パワーステアリングは、エンジンの動力を利用してポンプを作動させ、そこから「油圧」を取り出して、その力を利用してハンドル操作におけるドライバーの負担を軽減するというのがその構造になっていまして、エンジンがかかっていない状態では、その効果は発揮することができません。

そして、順調に作動しているときは快適なドライビングフィールを味わうことができますが、一方でうまく作動しないと、-例えば、オイルポンプにパワステオイルが空っぽの状態のときに、エンジンを動かしたりすると-、オイルポンプの焼き付きなどの恐れがあったりします。

では、それらを踏まえた上でパワステオイルの漏れの原因などについてみていきたいと思います。

パワステオイル漏れの原因

パワステオイルの交換目安は走行距離「10万キロ」が一つの目安とされていまして(各メーカーの説明書などに記載されていることが多い)、1年に1万キロを走ると仮定すれば、約10年前後が一つの目安ということになります。

では、そうした走行距離や車歴以外の原因にどんなものが考えられるかということをまとめたものが下記の表になります。

パワステオイルの漏れ原因補足
経年劣化による摩耗など・ポンプの故障
・ホースの故障
・オイルタンクの故障
事故や悪路走行などの衝撃・ポンプの故障
・ホースの故障
・オイルタンクの故障
水害・ポンプの故障
・オイルタンクの故障
パワステオイルの不具合・純正指定以外のフルードによるトラブル

他のパーツ同様、車をぶつけたり、ぶつけられりすることによる衝撃で、ポンプやホースに損傷が起こり、そこからオイルが漏れるということがあったり、またゲリラ豪雨などで冠水したことが原因でオイル漏れが起きるというケースもあったりします。

また、純正品以外のパワステオイルを使用したことで、フルードの化学特性の相違が起こり、パワーステアリング内部にある樹脂部品(ブッシュなど)に不具合が生じ、その結果、オイルが漏れ出てしまうというケースもあります。

特に中古車を購入したときに、購入後しばらくして、パワステオイルが漏れているというケースは、このサードパーティ製のパワステオイルの使用が原因による不具合というケースが少なくありませんので、注意が必要になります。

パワステオイル漏れによる症状と影響

では、続いてはパワステオイルが起きた際にどういった症状が発生し、それが自動車にどんな影響を与えるのかということを見ていきましょう。

下記にパワステオイルの漏れが原因で起こり得る症状を表にまとめましたので、ご覧ください。

症状補足
異音「ウオーン」「ウィーン」
ハンドルが重くなるポンプ・ホース・オイルタンクなどの損傷・劣化
ハンドル操作不能
直進安定性の低下
かなり危険な状態
(エンジンやESCの故障の可能性も)
警告灯(VDCやDSC)の点灯VDC=ビークルダイナミクスコントロール
DSC=横滑り防止装置

上記の表は、筆者自身が実際に見聞きしたことに加えて、国土交通省が公表している「自動車のリコール・不具合情報」をもとに、まとめたものになります。

症状が軽い場合は、異音やハンドルが重くなるといった予兆的なトラブルで”済みます”が、重症化した場合、「ハンドル操作不能」という命に関わるほどの影響をもたらすことがあります。

実際に国土交通省のサイトの不具合情報にも、パワステが突然ロック状態になり、道路わきの鉄柱に衝突したといった事例や、パワステが突然効かなくなり、民家などに衝突したという事例を確認することができまして、その危険性は「極めて重大」と呼ぶにふさわしい内容になっています。

パワステオイル漏れの修理費用などについて

パワステオイル漏れの解決方法はその原因により様々な方法が考えられますが、代表的なケースの内容と費用感を表にまとめましたので、下記にてご覧ください。

症状参考価格
パワステオイル交換3,500円~
ステアリング交換3,500円~
ホース交換(1本あたり)10,000円~
パワステギアボックス修理・交換70,000円~
パワステポンプ交換30,000円~
パワステコントローラ交換70,000円~
エンジン交換400,000円~1,000,000円
ECUやコンピューターの修理・交換100,000円~
工賃(人件費)別途

どれか一つで済む場合もありますし、また、上記の幾つかが重なる場合もありますので、修理代金や交換費用は、その原因によってかなり開きが出ることがあるというのをお分かり頂けるかと思います。

なお、パワステやエンジン、ECUやコンピューターの修理・交換に発展する場合は、リビルト部品や程度の良い中古部品などで交換をしたとしても、それでも修理費用はかなりの高額になることを覚悟しておく必要があります。

まとめ

「パワステオイルの漏れで車が故障?オイル漏れの原因と修理費用などのまとめ」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

自動車の最も重要なかじ取り装置の一つであるパワステに不具合が起きるというのは、走行距離や年数次第ではありますが、他の箇所にも不具合や故障が発生している可能性は決して低くはありません。

走行距離が長くなっていたり、車の運転の仕方や運転していた環境などにより、自動車そのものが「寿命」を迎えている可能性もありますので、修理費用にもよりますが、車の買い替えなども天秤にかけながら、冷静に検討したいところです。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。

監修者:浅井美津子

自動車・不動産などの売買契約業務から会計業務まで、長年にわたり幅広く従事。保有資格である販売士1級・宅地建物取引士(免許番号:941700070)・簿記1級を活かし、社会問題から生活に関わる話題などについて、独自の視点で執筆活動も行っています。