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田舎で車を手放すとどうなる?メリットとデメリットのまとめ

今回の記事を担当させていただく筆者は現在東京に住んでいるのですが、東京に来るまでの間、一時期、北陸の金沢に住んでいたことがありました。

今でこそ、北陸新幹線が開通して関東地方からの人の往来も増えたと聞きますが、それでも、やはりそこは地方都市、中心部以外は“田舎“が広がっており、車なしの生活は行動範囲が極めて限られてしまいます。

そこで、筆者も金沢に住み始めて早々にマイカーを買い求めることに。

自分の愛車で石川県の名所の数々を走ったのは今でもいい思い出で、金沢の美しい街なみや日本一と称される千里浜ドライブウェイ、風光明媚な景色が広がる奥能登などは今でも鮮明に記憶に残っています。

しかし、そんな楽しいカーライフを送っていた筆者でしたが、仕事の都合と金銭的な事情で一時的に車を手放すことになってしまいました…。

そこで今回は、そんな経験を通じて感じた「田舎で車を手放すことのメリットやデメリット」について説明していきたいと思います。

まずはデメリットから見ていきましょう。

行動範囲が限られてしまうだけでなく食生活に影響が! ~デメリットその1~

石川県はご存知の通り、海の幸に山の幸が豊富で、グルメに目がない筆者にとって、それはそれはたまらない街でありました。

ブラックカレーに、カニ、ラーメン、お寿司、スイーツ(NHKの朝の連続ドラマのモデルとなった人も)、イタリアンにフレンチ、肉料理(能登牛が絶品!)など今思い出しても、食べに行きたくなってしまうほどです(笑)

しかもそれらの名店の数々は、公共機関で行こうとするとかなり不便な場所にあるものも少なくありませんでした。

つまり、マイカーを失ってしまうことは筆者の行動範囲を極めて限定的なものにしただけでなく、食生活にも大打撃と言っていいほどの影響が出たのです。

筆者のように度々郊外へ足を伸ばすといったカーライフを送っている方にはかなりのデメリットと言えるかもしれません。

音楽やラジオのニュース等の情報収集の時間の確保ができなくて困った ~デメリットその2~

筆者は自分の車を所有しているときは片道30分ほどかけて、毎日、車で通勤していまして、その車内では、その日の気分に合わせてラジオを聴いたり、オーディオブックで勉強したり、お気に入りの音楽をかけてリラックスしたりしていました。

そんな朝と帰りの30分がどれほど筆者にとって貴重なものだったのかは車を失ってから、はじめて気づかされました。

車通勤をやめて公共機関を利用して会社に行くことにしてからは、デジタルオーディオプレイヤーなどを利用していたのですが、周りの目や周りの音などが気になるせいか車の中で聴いていた時のように集中してあるいはリラックスして聞くことができなくなったのです。

車の中とは言えプライベートな空間とパブリック空間の違いを痛切に感じざるを得ませんでした。

プライベート空間を大事にしたいという方にはデメリットの1つと言えるかもしれません。

移動にかかる費用が安くなった ~メリットその1~

では続いては、メリットについて見ていきましょう。

冒頭で筆者が車を手放さざるをえなくなった理由の1つに金銭的な事情があるということを説明しましたが、それは何を隠そう奨学金の返済でした。

また、当時、婚約者との結婚を控えていた筆者は、奨学金で借りたお金の返済に加えて、結婚のための貯金も必要で、苦肉の策として車を手放すことを選んだのです。

そんな涙ぐましい筆者のアイデアでしたが、金銭的には多少なりとも車を手放すことのメリットを得られました。

ご存知の通り、自動車は保有しているだけ自動車税、ガソリン代、車検代、定期点検費用、駐車場代など実に多くのお金が飛んでいきます。

筆者も知って驚いたのですが、日本の自動車にかかるコストは他の先進国に比べて目が飛び出るほど高いのです…。

下記は「自動車税制改革フォーラム」が公表しているグラフですが、日本の税金の高さは、なんと、アメリカの49倍という信じられないような高さになっています。

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参考/自動車税制改革フォーラム

※自動車税制改革フォーラムは日本自動車販売協会連合会や日本自動車連盟(JAF)など自動車業界に関連する21団体で結成されている団体

アメリカ以外のイギリスやドイツ、フランスといった先進諸国と比べても2.4倍~16倍の税負担となっていまして、いかに日本の自動車にかかる税負担が重くなっているかが分かります。

そして、愛車を失った後の筆者の交通手段は、バス、電車、タクシー、レンタカーなどになったのですが、中でも最もお世話になったのが、タクシーでした。

といいますのも、石川県の金沢市は1年の半分以上が雨か雪という大変気候が厳しいエリアで、普段から傘を持ち歩くことを当たり前に求められるのですが、雨の日はバスや電車は大変な混雑になりますので、筆者はそれを嫌って積極的にタクシーを利用していました。

それでも筆者が1ヵ月あたりで支払った交通費が自動車を保有していた時代の1ヶ月あたりのコストを上回ったことはたった1度もありませんでした。

金銭的なことで言えば、自動車を保有しないほうがはるかにメリット大きいと言えるかと思います。

運動不足が解消された ~メリットその2~

筆者は職業柄、1日の大半はデスクワークで、そのことが原因で腰や膝には慢性的な痛みを抱えていました。

平たく言えば、“運動不足“のしわ寄せがきていたのだと思います。

仕事が多忙になったときなどは、腰や膝の痛みに加えて背中などにも痛みを感じ、病院にお世話になったことも1度や2度ではありません。

しかし自分の車を手放してからは、必然的に歩かざるをえなくなり、その結果、あれほど懸念だった腰や膝の痛みが嘘のように緩和していったのです。(そう書くとすぐ効果があったように思われるかもしれませんが、実際には、痛みが緩和されたのは、半年ほど経った後です)

もともと運動が好きな人にしてみれば、運動不足を車持っているせいにするなんていうのは“言い訳“に過ぎないと思うのですが、筆者のような極度のめんどくさがり屋にとっては、車を手放したことによる運動不足解消は大きなメリットに感じました。

車にどっぷりと依存し、なかなか自分から進んで体が動かせないという人にとっては、車を手放すことによる運動不足解消もメリットの1つになろうかと思います。

週末に時間が確保できた ~メリットその3~

学生時代こそ週末は部活やサークルに熱心に取り組んでいた筆者でしたが、社会人になり、そんな生活とは無縁になり、すっかりインドア派になり、代わりにハマったものは“車いじり“でした。

パーツ屋さんやネットオークションなどで様々なパーツを集めては、毎週末のようにガレージで嬉々として愛車をいじるようになるまでそう長くはかかりませんでした。

もともと、凝り性の性格もあってハマればハマるほど車を触るのが楽しくなり、気がつけば貴重な週末の土日をほぼ車いじりに費やしたなんていうことも・・・。(それが原因で彼女とモメたり・・・)

それほどまでに車にのめり込んでいた筆者でしたから車を手放した後は、自分自身が戸惑ってしまうほど、たっぷりと余剰時間ができるようになりました。

手放した当初こそ、手持ち無沙汰でしたが、次第にそんな生活にも慣れて、その空き時間を利用して、ブログを書いたり、フットサルや水泳などを楽しんだりするようになりました。

貴重な週末に時間がないので、時間を確保したいという人にとっては、自動車を手放すことで確保できる”時間”はメリットと言えるかと思います。

まとめ

「田舎で車を手放すとどうなる?メリットとデメリットのまとめ」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

筆者は自ら望んで手放したというより、手放さざるを得ない状況だったため、自分の車を手放したことは最初は辛かったですが、田舎でも慣れると意外に何とかなるものだと思いました。

特に金銭面では、タクシーを頻繁に使っても、車を手放すことで大きなメリットがありましたので、お金が必要ということ方には、参考にしていただけるのではと思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。