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車の維持費が高い・・車を手放す?維持費が安い車に乗り換え?それとも・・

今年に入って、色々お金が入り用で車の維持費が高いのがツライ・・手放すべき?

車の維持費が高いので手放すか悩む・・維持費が安い車に乗り換えようかな・・

今の車の維持費が高すぎる・・車を手放すと生活が困るし、何かいいアイデアないかな?

今、車の維持費の高さに頭を悩ませている人の中には、こんな風に考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

何を隠そう筆者も子供の教育費や住宅ローンなどを”カツカツ”で支払っている身でして、車の維持費の高さに苦悩したのは、これまで1度や2度どころではありません。

そこで、今回は自動車業界の片隅で働く筆者が「車の維持費が高い・・車を手放す?それとも維持費が安い車に乗り換え?」と題して、車の維持費を節約する方法、車をお得に手放す方法などについて考えてみたいと思います。

日本の車の維持費は高すぎる・・海外に比べて2倍以上もかかる!

まず、最初にご覧頂きたいのは、日本の自動車にかかる維持費がいかに高いかということです。

下記は「自動車税制改革フォーラム」が公表しているグラフですが、日本の自動車にかかる税金の高さは他の先進国と比べて、なんと「3倍~49倍」という信じられないような高さになっています。

※自動車税制改革フォーラムは日本自動車販売協会連合会や日本自動車連盟(JAF)など自動車業界に関連する21団体で結成されている団体

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参考/自動車税制改革フォーラム

アメリカの49倍は例外としても、イギリスやドイツ、フランスといった先進諸国と比べても2.4倍~16倍の税負担となっていまして、いかに日本の自動車にかかる税負担が重くなっているかが分かります。

上記は車体にかかる税金ですが、実際には、車を運転するには、ガソリンに含まれる揮発油税、有料道路の使用料、リサイクル料金などを負担することになりまして、新車で180万円の車を購入すると、平均使用年数の11年間の使用で、なんと購入価格を上回る約188万円相当の負担を強いられることになります。

その他にも、タイヤ代、車検代、駐車場代、オイル交換代などが掛かってきますので、現実的には、日本で自動車に掛かる維持費はめちゃくちゃ高いといって差し支えないのではないでしょうか。

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参考/自動車税制改革フォーラム

では、続いて、車にかかる税金を少しでも安くするには、どんな方法があるのかということについて、見ていきたいと思います。

車の維持費の節約その1~任意で加入する自動車保険料の見直し~

維持費の見直しの金額としては微々たるもの・・と思われるかもしれませんが、年間で5万円~10万円前後の見直しが可能になることもある「自動車保険」

例えば家族で複数台の車を所有している場合などは、重複して加入している特約があったりするので、それらを見直しことで保険料を削減して、維持費を節約することができたりします。

また保険会社によって、ドライバーの使用目的、年齢、家族構成、走行距離、特約の見直しなどにより保険料が、かなり変わりますので、インターネットの一括見積サービスなどを利用して、補償内容と保険料をじっくりと検討したいところです。(参考/無料の自動車保険一括見積もりサービス)

自動車保険の保険料を安くするコツを網羅的にまとめたページをご用意しておりますので、「自動車保険の保険料を安くする方法のまとめ」も参考にして頂ければと思います。

車の維持費の節約その2~カーシェアサービスで車を貸し出す~

車を保有したまま、車の維持費を減らす方法としては、その車でお金を稼ぐという方法もあります。

それが、カーシェアサービスにオーナーとして、自分の車を貸し出してしまうという方法です。

「え・・自分が乗っていない間にクルマを他の人に貸すってこと?」

はい。その通りでして、自分が車を使っていない間、他人にその車を使ってもらうことで、収益を上げるというサービスになります。

もともとはアメリカで生まれたサービスですが、ここ日本でも2015年からDeNAがはじめたAnyca(エニカ)などを中心に、徐々に盛り上がりを見せてきています。

「でも、自分の車を得体のしれない人に貸すのは嫌なんだけど・・」

そうですよね。そこで、Anyca(エニカ)ではカーオーナーが貸し出す車の利用料金を設定後、車のレンタルを希望するドライバーに対して、貸し出しを許可しなければ、貸し出すことはできないという仕組みになっています。

そして、車のレンタルが決まった場合、その利用料の10%をAnyca(エニカ)に支払うという流れになります。

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Anyca(エニカ)のサイトへ進む

カーシェアサービスを利用すれば、自分が車を使っていない間に、自分の車がお金を稼いでくれて、車の維持費を軽減するのに役立ってくれます。

車の維持費の節約その3~オンラインコインパーキングを利用する~

通常のコインパーキングとは違い、普段は利用できない月極駐車場の空いている区画や、個人所有の駐車場などをスムーズに利用することができる駐車場のシェアリングサービスである「オンラインコインパーキング」

その最大の魅力は、なんといっても料金の安さで、用途に応じて、通常では借りることができない駐車スペースを手軽に借りることができます。

そんな便利なサービスを展開している会社があきっぱ」を展開するakippa株式会社になりまして、スタジアムやホール、空港周辺の駐車スペースをPCやスマホから簡単に探すことができます。

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一回の利用で削減できる費用は微々たるものかもしれませんが、こうしたサービスをコツコツと利用することで、年間の維持費をかなり減らすことができるかと思います。

車の維持費の節約その4~維持費の安い自動車への買い替え~

ご存知の通り、車にかかるコストで最も大きなポイントになるのは、「購入費用(車両価格)」「税金」「燃費」の3つになります。

中でも、「税金」、「燃費」などを安くするために最もよく知られた方法として、普通自動車から軽自動車に買い替えるという方法があります。

では具体的にどれくらい違うのかを見てみましょう。

例えば、軽自動車で長年売上トップを走り続ける「ホンダ・N-BOX」とトヨタの人気ミニバン「ヴェルファイア」を比較してみますと、軽自動車のコストの安さが際立っていることがお判りいただけるかと思います。

〇ホンダ・N-BOXの維持費のシュミレーション

年間維持費内容
自動車税10,800円軽自動車 (四輪以上/自家用乗用)/10,800円
1年あたり自動車重量税1,233~1,866円H27年基準+10%(5,600÷3=1,866円)
H32年基準+0% (3,700÷3=1,233円)
参考/減税対象自動車一覧(国土交通省)
1年あたり自賠責保険料(強制保険)11,870円37ヶ月(35,610÷3=11,870)
参考/自賠責保険 -国土交通省-
(2017年4月改定)
車検費用12,000円参考/楽天車検
自動車保険料(任意)30,000円~90,000円20~60歳/6~10等級/車両保険なし
参考/無料の自動車保険一括見積もりサービス
ガソリン代51,851円~59,829円年間10,000km走行/レギュラー140円/L
JC08カタログ燃費/23.4km/L~27.0 km/L
駐車場代192,000円12ヶ月(16,000×12=192,000)
オイル交換代5,000円4L(作業費など1,000円込)
その他費用20,000円タイヤ代・リサイクル料金・自動車取得税など
合計334,754円~403,365円1ヶ月あたりに換算すると・・・27,896円~33,613円
駐車場代がない場合の合計142,754円~211,365円1ヶ月あたりに換算すると・・・11,896円~17,613円

参考/ホンダN-BOX(2017)の維持費のまとめ-車検代・税金・保険料など-

〇トヨタ・ヴェルファイアの維持費のシュミレーション

年間維持費内容
自動車税45,000円~58,000円総排気量2リットル超2.5リットル以下/45,000円
総排気量3リットル超3.5リットル以下/58,000円(ZA G エディション/ロイヤルラウンジ)
1年あたり自動車重量税0円~12,500円H27年基準+20%(22,500÷3=7,500円)
H27年基準+5% (28,100÷3=9,366円)
H27年基準+0% (37,500÷3=12,500円)
H27年基準+0% (30,000÷3=10,000円)
H32年基準+20% (0円)
※H27年基準+0%は車種により異なる
参考/減税対象自動車一覧(国土交通省)
1年あたり自賠責保険料(強制保険)12,260円37ヶ月(36,780÷3=12,260)
参考/自賠責保険 -国土交通省-
(2017年4月改定)
車検費用20,000円参考/カーセンサー
自動車保険料(任意)30,000円~90,000円20~60歳/6~10等級/車両保険なし
参考/無料の自動車保険一括見積もりサービス
ガソリン代72,164円~144,230円年間10,000km走行/レギュラー140円/ハイオク150円/L
JC08カタログ燃費/10.4 km/L~19.4 km/L
駐車場代192,000円12ヶ月(16,000×12=192,000)
オイル交換代5,000円4L(作業費など1,000円込)
その他費用40,000円タイヤ代・リサイクル料金・自動車取得税など
合計416,424円~573,990円1ヶ月あたりに換算すると・・・34,702円~47,832円
駐車場代がない場合の合計224,424円~381,990円1ヶ月あたりに換算すると・・・18,702円~31,832円

参考/トヨタ・ヴェルファイアの維持費のまとめ-車検代・税金・保険料など-

車両価格もホンダ・N-BOXは150万円前後から入手できるのに比べて、トヨタ・ヴェルファイアは少なくとも350万円程度が必要になることから、その費用は雲泥の差と言っても過言ではありません。

マイカーとしての自動車の保有コストを下げるということであれば、圧倒的に軽自動車がおすすめということになります。

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中古車を購入するなら、状態が悪くて割高な車両ではなく、質が高くて価格が手頃なクルマを手に入れたいですよね。

そんなお買い得な中古車を見つけるには、ちょっとした"アイデア"が必要になります。それは世の中になかなか出回らない「非公開車両」をターゲットにすること。

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維持費の節約その5~カーシェアを利用する~

厳密には維持費という言葉がふさわしくないかもしれませんが、車を保有せずに、必要なときだけ車を使う「カーシェア」で車にかかる維持費を減らすという方法もあります。

例えば、カレコ・カーシェアリングクラブに代表されるカーシェアリングは、月額費用0円(有料プランもあります)で時間や距離、平日・祝日などの条件にあわせて料金を支払うという仕組みが世間から注目を集め、今、会員数が急増しています。

下記はカーシェアリングそのものの利用者数で右肩上がりで伸びていることが分かります。

参考/公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団

※参考/カーシェアリングとレンタカーの違いについては下記の表をご覧ください。

カーシェアリングレンタカー
月額利用料あり/なし両方
(0~約1000円)
なし
保険代(0~約数百円)
(月額利用料有りプランの場合は無料)
必要に応じて加入
(約1000円~)
ガソリン0円~
(月額利用料有りプランの場合は無料)
約130~140円/ℓ( 満タン返し)
距離料金あり/なし両方
(約10~15円/走行距離)
不要
貸出・返却時間24時間可能夜20時までが多い
貸出・予約ネット予約ネット予約
電話、店舗
貸出方法無人店舗
車種選択豊富豊富
乗り捨て
(片道利用)
チャイルドシート

維持費の節約その6~車を保有せず、カーリースを利用する

また、カーシェアではなく、「カーリース」を選ぶという方法もあります。

カーリースのいいところは、車検や税金などの支払いが必要ないところで、自動車保険だけ加入しておけば、あとの費用はカーリースを行っている会社が負担してくれます。

つまり、車の維持費で負担の重い税金や車検代を削減するというわけです。

例えばカーリースで有名な「【コスモ石油公式】スマートビークル 」 のサイトを見ると、60回払いで月額25,000~30,000円程度の費用をかけて利用している人が多くいまして、この金額あたりが現状の維持費よりも安いと判断できる目安のラインと言えるかもしれません。

また、メンテナンス代金も見逃せません。

例えば、オイル交換 、タイヤ交換、ブレーキパッド・フルード交換、バッテリー交換、ワイパーゴム交換、エアコンフィルター交換などは、本来は車の持ち主の負担になりますが、カーリースではリース会社が負担してくれます。

ただ1点、現金主義でいつも車を購入するのは現金一括払いという方は、カーリースでコストメリットが出ないケースが多いので、そういう方にはあまりおすすめできる方法ではありません。

まとめ

「車の維持費が高い・・車を手放す?維持費が安い車に乗り換え?それとも・・」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

筆者自身が身をもって体験したことや、知人や友人から相談を受けたときに回答している内容を、できるだけ簡潔にまとめさせていただきました。

今回の記事が少しでも読者の方の参考になれば幸いです!

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。