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新車の現金一括払いは値引きの期待大!一括購入のメリットとデメリット

新車を購入するときは現金一括の値引きが大きいって本当?

新車を一括払いするのは損するの?ローンの方がお得って聞いたことあるんだけど・・

今、新車の購入を検討中という人の中には、こんな風に考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、今回は自動車業界の片隅で働く筆者が新車の現金一括払いについての値引きやメリットとデメリットを説明していきたいと思います。

早速見ていきましょう。

【結論】新車の現金一括払いは大幅値引きを引き出せる可能性大!

どんなビジネスでも一日でも早く売上金を回収することほど価値があることはありません。

なぜなら、どんな業界のどんな企業もその現金で人件費や仕入れ代、そして次の商品の開発費などに、少しでも”早く”使うことができるからです。

今もらえる1万円と1年後にもらえる1万円の価値が違うのは、そんな「時間」という概念があるためです。

特に新車の場合は、1台で数百万円単位の金額が動きますし、なおさらです。

つまり、新車を現金一括払いで購入するということは、ディーラーにとっては非常に価値のあるもので、ディーラーにとっては値引き交渉の大きな材料になるのは間違いありません。

実際に筆者は新車を売る側の立場として、現金一括払いのありがたみは身をもって経験していますし、車種によっては大幅な値引きを行ったこともあります。

じゃあ、新車を買うときには、「とにかく現金一括払いがイイ!」かと言いますと、実はそうとも言いきれないのです・・。

【もう一つの結論】ローン契約の方が値引き幅が大きいケースもある!

先ほど、新車を買うには現金一括払いが大きな値引きを期待できるという話をしましたが、”必ず”というわけではありません。

と言いますのも、ディーラーによってはローン会社と提携し、購入する人がローン契約を結んでくれ場合に、”キックバック”をもらっているケースがあるためです。

そのキックバックが大きいと、ディーラーによっては現金一括払いよりもローン契約の方が、お客さんに大幅な値引きを提示することが可能になることがあるのです。

そのエリアで販売台数の多いディーラーなどはローン会社から、かなり有利な条件で契約していることも少なくありません。

実際に欲しいクルマが決まっている場合は、複数のディーラーに聞いてみるといいと思います。

「現金一括払いとローン契約だと、どちらが値引きが大きいですか?」

ディーラーによって、きっとその回答はバラバラになるはずです。

つまり、新車の値引きについては、そのディーラーの”懐事情”によるというのが、実情です。

値引きよりも”差額”を引き出せる『一括査定』

車を乗り換えるとき、ついついディーラーとの「値引き交渉」に集中力を奪われがちですが、実は値引き交渉とは別にもう一つの重要なポイントが「下取り」です。

中古車の下取りや買取は、買い手が変わると大きく”買値”が変わるのが一般的で、中には20万円~50万円も高い査定額の差が出ることもあるというのはご存知でしょうか。

つまり、面倒な値引き交渉をするよりもナビクル車査定カーセンサーなどで1社でも多く車の査定をしてもらう方がトータルで見るとお得になることが少なくないのです。

しかも、この方法はネット経由で無料申し込みをすれば、誰でも”簡単に”できてしまうのです。

「値段を下げてもらう」といった交渉ごとが苦手・・・という方でも、この”知られざる”方法でスマートに値引き以上の金額を狙えます。

参考 / ナビクル車査定

参考 / カーセンサー

【メリット】新車購入一括払いのここがお得!

新車を現金一括払いで購入するメリットの一つとして、大幅な値引きが期待できるという話をしましたが、それ以外のメリットについても見ておきましょう。

〇支払総額が安い

車、携帯電話、マンションなど、ローンを組むことがある商品はローンを組むことで必ず発生するのが「金利」です。

その金利負担がない現金一括払いは、総額でお得になるのは間違いありません。

ローン会社は、その総額の差で儲けています。

〇売りたいときに売れる

車をローンで購入すると、その保有者の名義はディーラーやローン会社になることが多いのですが、その車を何かの理由で売るとなると、その手続きは少し”ややこしく”なります。

しかし、現金一括払いで購入していれば、自分の好きなタイミングで売ることができますので、そんな面倒な手続きのことを心配する必要は全くありません。

〇心理的に楽

車のローンとは言え、見方を変えればそれは”借金を抱えている”ことに変わりはありません。

毎月の支払いがないというのは、もうそれだけで気持ちが楽なものです。

【デメリット】新車購入一括払いのここが損!

ローン契約を結んだ方が値引きを期待できるということは、裏を返せば現金一括払いのデメリットということも言えなくはないのですが、その他にもデメリットがあるので見ていきましょう。

〇手持ちの現金が減る=機会損失

数百万円の現金を払うというのは、気前の良さを感じますが、一方でその現金で生み出せたかもしれない利益を減らしている可能性もあります。

一番、分かりやすい例としては、株式の”配当”や”優待”ではないでしょうか。

例えば、トヨタのハリアーやランクルのような人気のSUVを現金一括払いで買う代わりに、トヨタの会社の「株」を買ったとしましょう。

その投資した金額からもらえる配当や優待は、その現金があるからこそ生み出せるわけです。

そうした投資の機会損失をする可能性があるというのは、現金一括払いのデメリットの一つと言えるでしょう。

とは言え、株の場合は株価が上がったり下がったりしますし、配当も減配という可能性もありますので、その目減りするリスクも考慮する必要があります。

〇節税チャンスを失う

こちらも先ほどの機会損失に近いのですが、車を現金一括払いする金額を個人年金のiDECOや個人投資家の税優遇制度のNISAに投資して節税するという方法があるのはご存知でしょうか。

※すでにそれらを活用中の方にはデメリットにはなりません。

iDECOもNISAも一定期間、引き出せないという条件付きではありますが、節税としてはかなり大きい手段になります。

特にiDECOは所得控除の全額対象になります!(具体的には所得税や住民税を安くすることができる)

さらにNISAとiDECO、子供のいる方は子供NISAをあわせて年間200万円までは投資できますので、車を買う予定のお金をそれらに投資して定年まで数十年間放っておけば、”複利”だけでも、うまくいけば非課税で数倍にすることもできるというわけです。

現金一括で車に変えてしまうと、そうしたチャンスを失うことになりますので、デメリットの一つと言えるかもしれません。

もちろん、車を買うお金以外にもそうした投資に回せる余裕がある場合は、デメリットにはなりません。

新車の一括払いで損をしないための注意点

ここまで現金一括払いでの新車の購入のメリット・デメリットなどを見てきましたが、実は現金一括払いか、ローンを組むかということの他に、新車の購入で損をしないための重要な注意点として、「車の下取り」があります。

どういうことかと言います、新車の販売店の中には、値引き額を大きく見せるために、下取り予定のクルマを少しでも安く査定しようという業者がいるのです。

自動車業界の片隅にいる一人の人間としても非常に残念なのですが、新車を売る専門の販売店と新車を買う専門の買取店ではビジネスの構造が違うために、そうした現状が起こってしまっています。

では、そんな不利な下取りをせず、妥当な買い取り価格を引き出すためには、どうすればいいかと言いますと、中古車の買取一括査定を利用したりして複数の業者に査定をしてもらうことが大切になってきます。

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(上記は中古車の買取一括査定のイメージで、代表的な会社に東証一部上場企業のエイチームが運営するナビクル車査定やリクルートが運営するカーセンサーなどがあります)

中古車の価格はその買取業者によって大きく異なりまして、例えば地域や、時期、査定士などによっても査定価格は変わってきます。

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現金一括払いか、ローンを組むかを検討している方には、是非ともこうした点にも注意していただければと思います。

まとめ

「新車の現金一括払いは値引きの期待大!一括購入のメリットとデメリット」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

筆者自身の経験、これまで相談を受けてきた知人や友人などのケースから、本音ベースで説明させていただきました。

本記事が読者の方に、少しでもお役に立てれば幸いです!

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。