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税金未納や滞納している車を高く売る方法

自動車税や自動車重量税など自動車には様々な税金がかかってきますが、中でも年1回、必ず支払う必要がある自動車税が届く5月頃と車検の時期が重なったりすると、お金に余裕がないときは支払いが大変になることも少なくありません。

そこで、今回は税金未納や滞納している車を買い取り業者に高く売る方法について見ていきたいと思います。

税金滞納の車を高く売るなら先に支払うのがベスト

まず、知っておかなくてはいけない事実として、税金の支払いを滞納している車の売却については、大手の買い取り業者は買取そのものをしていないというケースがあるということです。

なぜ買取業者が税金未納の車の買い取りを嫌がのるかというのは、車の税金の未納や滞納は、れっきとした差し押さえの対象になるからに他なりません。

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具体的には、地方税法では、「納付期限後20日以内に督促状を発送し、発送後 10日経過したら差し押さえが可能」ということを定めておりまして、例えば、自動車税であれば、通常5月1日頃には、自動車税納付通知書が届きますので、未納でいると、最初の督促状は7月ごろに届きます。

そして、そこから10日経過した時期、つまり、遅くとも7月末には法律的には、市税事務所は、その車を差し押さえ対象にすることができるということになります。

実際には、11月ごろまで差し押さえになることはありませんが、東京都では、平成26年12月に「オール東京滞納STOP強化月間」と称して、差し押さえに踏み切った例がありますので、決して軽視はできません。

そういった背景も含めて、ガリバービッグモーターのような大手買い取り事業者は、税金が未納の車については、そもそも買い取りをしないという方針にしています。

とは言え、すべての買い取り業者が税金を滞納している車の買い取りを行っていないかと言いますと、そんなことはなく、中小の買い取り事業者は、それを承知で買い取りを行ってくれるところもあります。

車の名義変更そのものは納税証明書がなくてもできますので、手続き上の問題は基本的にはありません。

ただ、税金を滞納している車が、買い取り査定のときにマイナスポイントになるという明確な基準こそないものの、”足元”を見られて買い叩かれる可能性は十分にありますので、できれば、車を買い取りや下取りに出すときには、先に税金を支払っておくことがベストということになります。

税金未納の車を高く売るなら個人売買

ここまでは買い取り事業者に売る方法を見てきましたが、税金未納の車を買い取り事業者に高く売るのは、ややハードルが高いということはお判りいただけたかと思います。

そこで、買い取り事業者に代わる売却先として有効になってくるのが、個人売買です。

個人売買であれば、そもそも税金が未納であることを個人売買の相手に伝える必要がないので、税金が未納だから買い取りませんといったことや、税金が未納という理由で査定がマイナスになることもありません。

ヤフオク楽天オークションといった大手オークションサイトで車を出品して販売すれば、税金未納の車でも、問題なく売却することができます。

ただ、個人売買の場合は、買取業者への売却や下取りとはまた違ったメリットとデメリットがありますので、注意しておきたいところです。

個人売買のメリットとデメリットを編集部にて表にまとめてみましたので、参考にして頂ければと思います。

メリットデメリット
1売り手は高く売ることができる時間と労力がかかる
2消費税は必要なし車両の引き渡しが面倒
3売りたい人に販売できる代金回収が大変
4-引き渡し後の名義変更や税金などの対応が大変
5-引き渡し後のトラブル対応が大変
6-保証がない

上記をご覧いただきました通り、多少の手間を覚悟してもいいという方であれば、オークションを通じて個人間取引で車を売却するというのは、税金未納の車を売るときには、有効な選択肢の一つになるかと思います。

個人売買と並行して買取査定もチェックしておきたい

税金を滞納している車を売却する際、個人売買が有効な選択肢の一つであることを説明させていただきましたが、とは言え、個人売買で車を売るとなると車の”値付け”など考えなくてはいけないことが数多くあります。

そこで、いきなり個人売買に着手する前に自分の車の”相場”を知るという意味でも買取業者などに先に査定をお願いすることが肝心になってきます。

ネットでは無料で買い取り相場を知ることができる「ナビクル車査定」や「ズバット車買取比較」などのサイトがありますので、そうしたサイトを利用して、まずは相場観を掴みましょう。

そして、相場観を掴んだところで個人売買へと進めていくという形になりますが、このとき、思ったより高値で買い取りしてもらえそうだということであれば、そのまま買取業者に売ってしまってもいいですし、個人売買の価格と比較してから決めてもいいでしょう。

いずれにしても高い値段がつきそうなところで売却をして、未納の税金を支払うのが賢い売り方ということになります。

買い替えを検討されている方へ

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。