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車査定で雨の日や曇りなど天気で有利・不利はある?

車査定で雨の日や曇りなど天気で有利・不利はある?

車の査定額に影響を与える可能性があるものには様々な要素がありますが、査定日当日の天気も気になるところではないでしょうか。

そこで、今回はこれから車査定を依頼するにあたって、天気のいい日を選べばいいのか、それとも天気の悪い日を選べばいいのかという点について、査定士の心理面などから、考えてみたいと思います。

また、査定日当日になって天気予報が外れた場合の対策などについても説明したいと思います。

天気が人に与える心理的な影響

雨の日になると、「頭痛がする」「眠い」「体がだるい」「しんどい」といった体の不調を訴える人がいることからも、天気の中でも特に”雨の日”は人に与える影響が大きいということが、様々な研究で明らかになっています。

偏頭痛やだるいといった症状には個人差がありますが、雨の日が人の心理に与える影響という意味では車の査定士も他の人と同じです。

では、具体的にどんな影響が考えられるのかということを、認知心理学的に見ていきましょう。

ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンはその著書で、人間の認知能力がそのときの感情や心理などに影響を受けているということを述べておりまして、今回の査定士の心理面を説明するものとしては、次のような実験が多くのことを示唆しているかもしれません。

「イスラエルの刑務所における仮釈放申請が許可される確率を検証する実験では、ご飯休憩後の申請許可率が最も高く、残りの時間帯は一貫して、仮釈放申請の許可の比率が低かった。」

この結果が示していることは、人は心理的に快適な状態のときは複雑な思考や注意深さが影を潜めて、空腹や疲れなどを感じて心理的に消耗しているときには、厳しい結果が出やすいということです。

こうした心理的な影響を車査定の例にあてはめてみますと、雨の日は査定士の心理面に快適さよりも不快な影響を与え、査定が厳しくなることを後押しする可能性が高くなるということを示唆しています。

つまり、認知心理学的にシンプルに考えれば、車査定は雨の日よりも晴れの日が査定額にはいい影響が出る可能性が高いということが言えるかと思います。

車査定のプロとしての経験と天気

ただ、一方で雨の日には、車の傷が見つかりにくいので査定には有利であるとか、雨の日は査定依頼が減り(持ち込みの査定依頼も含む)、ノルマ達成ができないから査定が甘めになる可能性があるという見方もあったりしますが、その点はどうでしょうか?

まず傷が見つかりにくいという点で言えば、確かにその通りですが、認知心理学では熟練した専門家は、その経験から、そうした単純なミスに対しては、逆に厳しい査定を出す可能性が高くなるということを示唆しています。

どういうことかと言いますと、経験豊富な査定士は、雨の日に”見落としが多い”ということを誰よりも自分自身が知っているのです。

つまり、過去の経験などから、「見落としている傷があるかもしれない」という意識が働いて、査定額が厳しくなってしまうというわけです。

では、ノルマ達成についてはどうでしょうか?

認知心理学的には、熟練した専門家はその経験からリスク回避にも長けていることが明らかになっておりまして、ノルマ達成のために無理をするだけのもっともな理由がない限りは、査定が特別、甘くなるということはほとんどありません。

査定士もノルマを抱えているとは言え、多くの人は、サラリーマンです。

雨の日のノルマ達成のために、そのとき件数が取れても、最終的に利益率を悪化させてしまって、後で追及されるのは避けたいというのが本音です。

利益を削ってまで、件数を取ることを容認するのは、査定士の判断ではなく、あくまで会社判断です。

もちろん、会社により査定士などの”現場”に委ねる権限には違いがありますので、一概には言えませんが、雨の日でノルマ達成が難しいからという理由で査定が甘くなるということは、ほとんどないと考えるほうが妥当です。

車査定の当日が雨だった場合の対策

雨の日が査定士の査定額に対して、心理学的にはあまりいい影響がないということを説明させて頂きましたが、では、不運にも天気予報が外れて雨になってしまった場合は、どうすればいいのでしょうか?

雨は、査定士に不快な気持ちを感じさせてしまい、査定が厳しくなるということであれば、査定をするにあたって快適な気持ちになってもらうための”心遣い”をしてあげるというのが有効なテクニックです。

雨を拭くためのタオルを用意しておく、寒い雨の日であれば、温かい飲み物を用意しておく、そして、お腹を満たしてあげるための差し入れを渡してあげるなどは、最も分かりやすい手段です。

イスラエルでの刑務所の仮釈放の例のように、そうした心遣いを受ければ、雨で憂鬱になっている査定士の気分も良くなり、快適さを感じて、ひょっとしたら査定額が甘めになる可能性があるかもしれません。

また、「雨の日にそうした心遣いができる人であれば、車のメンテナンスや状態についても信頼できる」という査定士の信頼を得ることにも期待できるかもしれません。

査定士も同じ人間ですので、不運にも雨の日になってしまった場合は、こうした対策もあるということを参考にして頂ければと思います。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。