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車の下取りで他社メーカーの査定が安くなる本当の理由

例えば、今、トヨタのディーラーのところで新車を買おうと思ったときに、ホンダや日産のような違うメーカーの中古車を下取りに出すことは可能ですが、そのとき、他社製の中古車は、どうしても査定価格が安くなってしまう傾向にあります。

なぜなら、別のメーカーの中古車については、下取りから転売するまでの「仕組み」に違いがあるからに他なりません。

また、仕組みとは別にディーラーであるがための”本当の理由”も存在します。

今回は、車の下取りで他社メーカーの査定価格が安くなる理由について説明していきたいと思います。

早速、見ていきましょう。

カーディーラーの下取りの仕組み

カーディーラーは一般的にお客様が自社の車を下取りに持ち込まれた場合、自社で査定、整備、修理、販売といった流れを自社の流通ネットワーク内で完結させています。

例えば、新車を買おうと思って、トヨタのディーラーのところに、トヨタの中古車を下取りに出す場合は、以下のようなイメージになります。

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では、下取りした車が他社メーカーの車の場合はどうなるのでしょうか?

それをイメージにしたものが下記になります。

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他社メーカーの中古車を下取りを行っても、それを自社のネットワークで販売することはできませんので、査定と整備を行った後は、中古車の業者間取引市場のAA=オートオークションに販売するという流れになります。

他社メーカーの下取り価格が安くなる理由

ディーラーは、他社メーカーの中古車を下取りをした場合、査定、整備を行った上でオートオークションに販売することになりますが、その査定や整備にかかったコストは最低限、必要になりますし、また、オートオークションへの販売にあたってはディーラー側の「利益」も必要になります。

順番に見ていきましょう。

〇整備にかかるコスト

最近の日本車は年々耐久性が向上しておりまして、一部の消耗品を除けば、基本的に10年以上走っても何の問題も起こりません。

とは言いましても、経年劣化とも言うべき摩耗などが起こりますので、下取りから販売に至るまでは、多少のメンテナンスが必要になります。

メンテナンスには、様々な部品が必要になりますが、自社の車の部品であれば、自社で作っているわけですから、その調達コストや部品そのものの価格は最低限のコストで済みます。

一方、他社メーカーの中古車をメンテナンスしようと思うと、そんな風にはいきません。

部品の調達から、部品そのものの仕入れる費用も自社のものよりは、”割増”になってしまいます。

また、整備するスタッフも、自社の車の修理であれば、お手の物ですが、他社の中古車を修理するというのは、場合によっては、容易ではないケースがあります。

つまり、自社の車の下取りの整備コストと他社メーカーの下取りの整備コストは、コストの掛かり方が全然、異なっているということになります。

〇再販までの利益

実は、下取りした車を自社のネットワークで管理して、販売するということと、整備、点検を行った後、すぐにAA=オートオークションで販売することについては、どちらがディーラーにとって、お得かということは、一概には判断は難しいところです。

自社の車を下取りした場合は在庫リスクがあったり、流通ルートが限定されることを考えますと、むしろ、すぐにAA=オートオークションで販売する方が、単純に再販での利益という意味では、そちらの方がメリットが大きいという可能性もあります。

実際、各メーカーの人気車で、年式が新しくて、走行距離が短い場合、中古車市場でもほぼ新車同然のような価格がついておりますので、下取りして、すぐにAA=オートオークションで販売すれば、ディーラーも相応の利益を手にすることができるはずです。

では、なぜ、他社メーカーの下取りの場合は、査定価格が下がるのでしょうか?

それは、買い替える予定の新車の利益があるかないかという点にあります。

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自社の中古車の下取りの場合は、新車への買い替えがセットになっておりますので、新車の利益のことも計算しますと、ディーラー側にしてみれば、その分、値引きができる余力がある一方、他社メーカーの下取りの場合は、値引きできる余力はありません。

他社メーカーの下取り価格が安くなる本当の理由

ここまでは、他社メーカーの下取り価格が安くなるという理由を「仕組み」から見てきましたが、実は、もう一つ別の理由、下取りを行うのがディーラーであるがための本当の理由について説明させていただいたいと思います。

それは

他社メーカーの下取り価格を安くして、メーカーの乗り換えを防ぐ

という理由です。

自動車に限らず、自社の製品を展開しているメーカーにとってみれば、自社の商品を長期間に渡って愛用してくれるユーザーは大切な顧客です。

しかし、コロコロとメーカーを変える日和見なドライバーは、会社にとっては安心が出来ない存在です。

では、そんなユーザーがコロコロと乗り換えできないようにするためには、どうすればいいでしょうか?

他社メーカーの下取り価格を下げればいいのです。

そうすれば、他社に乗り換えることで、こんなに下取りで損をするということを顧客に暗に知らせることができて、次からは同じメーカーで乗り換えをした方がいいという気持ちを、働かせることができるのです。

自動車メーカーも他の業界同様、ビジネスの現場で日々しのぎを削っていまして、一人でも多くのユーザーを自社の顧客に抱えておくことに必死です。

ですから、下取りに持ち込まれた他社メーカーの車に対して、自社の顧客をみすみす競合先に許してしまうような価値をつけるわけにはいかないのです。

これこそが、まさに他社メーカーの中古車の下取り価格が安くなる本当の理由になります。

まとめ

「車の下取りで他社メーカーの査定価格が安くなる本当の理由」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

他社メーカーの中古車をディーラーに下取りを出すということは、自分の”属性”を明らかにしてしまうという意味では、あまり得策ではありません。

そうしたケースでは、他社メーカーの中古車を買い取り専門店などで売却を行った上で、”まっさら”な状態で、ディーラーのもとへ訪れて、新車の購入を検討するという方法が賢明と言えるでしょう。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。

監修者:浅井美津子

自動車・不動産などの売買契約業務から会計業務まで、長年にわたり幅広く従事。保有資格である販売士1級・宅地建物取引士(免許番号:941700070)・簿記1級を活かし、社会問題から生活に関わる話題などについて、独自の視点で執筆活動も行っています。