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車査定での「嘘」と告知義務について

ウソも方便なんていう”ことわざ”がありますが、車査定での事故や修復に関する嘘はバレなければ大丈夫なのでしょうか?

それとも知っていて告知しないことは、法律的に問題になる可能性があるのでしょうか?

今回は、車査定での嘘と告知義務について迫ってみたいと思います。

車査定と修理歴について

車査定では、自動車公正取引協議会日本自動車査定協議会といった社団法人や財団法人が事故車について、色々と定義などを行っておりまして、例えば、下記の項目で交換、修正、補修を行った車のことを事故車=修復歴車と呼んでいます。

accident01

1~8については、骨格部分に損傷が見られたり、修復、交換、補修などが行われていると、それは修復歴車という扱いになります。

また、9のラジエータコアサポートについては、隣接する骨格部位にへこみや曲り、修復、交換、補修の跡があると、修復歴車ということになります。

内容
1フレーム (サイドメンバー)
2クロスメンバー
3インサイドパネル
4ピラー
5ダッシュパネル
6ルーフパネル
7フロア
8トランクフロア
9ラジエータコアサポート

車査定と告知義務について

では、仮に過去に事故などを起こしていて、上で説明したような箇所の修理を行っていたことを車査定のときに、査定士に告げなかった場合はどうなるのでしょうか?

結論から申し上げますと、民法第1条2項の信義誠実の原則に違反することになってしまう可能性があります。

実際に、平成21年7月17日に判決が出た「自動車代金等請求事件(リンク先/裁判所ウェブサイト)」では、売主が複数の自動車の車台を一つに接合して作られた自動車を買主に告知することなく売却して、その後、その事実が判明して、売買代金の返還請求を求められています。

特に注意しなくてはいけないのは、査定士に「過去に事故を起こしたことはありますか?」と聞かれたときに、「ない」といった嘘を言うことです。

プロの査定士であれば、それを見抜くだけの”眼”を持っていることも多いですし、仮に、そのときに見抜けなくても、車を買い取りした業者が持ち帰って、再販をする前にチェックをして、バレてしまうという可能性が高いです。

では、査定士に事故のことを聞かれずに、黙っていた場合はどうでしょうか?

信義誠実の原則から考えても、あまり推奨はできません。

そして、何より、車査定のときに、こちらから事故のことを言及せずに、査定士の人に見抜かれた場合、査定士の心証を大いに悪くしてしまう可能性があります。

査定士にしてみれば、「この売主は事故のことを隠していた・・・」ということに気付くと、”他にも”どんなことを隠しているか分からないと疑心暗鬼になり、査定価格が厳しくなることは、ほぼ間違いありません。

少しでも高く査定してもらいたいと思って、事故のことを隠していたとすると、隠していたことがむしろ、査定価格を下げる結果に繋がることになるので、これほど皮肉な結果はありません。

車査定のときには、伝えるべきことがあるのであれば、こちらから先に伝える方が査定士への心証は悪くないですし、肝心の査定価格も事故の分のマイナス査定以上は受けなくて済むでしょう。

車査定後の減額と契約条項

また、車の買い取り事業者は、事故のことを見抜くことができなったということを担保するために、売買契約時に結ぶ契約書の中で、減額や返金に関することを規定している会社がほとんどです。

買取業者もプロの査定士を揃えているとは言え、どんな車の修復歴も見逃すことがないかと言いますと、それは極めて難しいというのが現実です。

ですから、車を買取した後に、事故歴や修復歴が判明する可能性を考慮して、買い取りした後の減額交渉を可能にするような内容を契約書の中に盛り込んでいるということになります。

ただ、この契約条項については、業者によっては悪用してくる業者もいるので注意が必要です。

例えば、査定のときに、減額対象となる箇所があることに気づいていながら、そのときは、指摘せずに、買取前に高めの査定価格を提示して、買い取り後に、減額交渉をしてくるといったケースです。

こうしたケースに対しての対策となるのは、事前に、こちらから事故歴や修復歴を告知することで、後でそうした減額交渉をさせないための予防策にもなります。

事故歴と査定額について

一般的に事故歴や修復歴のある車は査定ではマイナス査定となり、不利になることがほとんです。

事故後に修復が施され、外から見て問題がないような見た目をしていても、走行性能に重大な問題が隠れているのではないか・・と風に、買い手から敬遠される材料になるからです。

では、そんな修復歴車が中古車として買取する価値がないかと言うと、実はそんなことはなく、売り方を工夫すれば、買い手は幾らでも存在します。

例えば、その秘密の一つに、中古車の部品があります。

日本の中古車の輸出台数が伸びているということは、読者の皆さんもご存じの通りですが、実は、今、日本の中古車の部品などが海外に積極的に輸出されているのです。

例えば、エンジンやサスペンションなどはその代表的なものになりまして、実際に、中古車のパーツを海外に輸出販売している会宝産業の業績は下記のグラフの通り、右肩上がりで伸びています。

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データ参照元/会宝産業のウェブサイトより

ただ、海外でいくら日本の中古車のパーツが人気があるとは言え、どんな中古車のパーツでも輸出できるの?と言いますと、決してそんなことはなく、例えば、水害などで腐食が激しい場合は、パーツもダメになっていることが多いので、そうした場合は難しくなります。

しかし、事故の結果、ある特定のパーツがボロボロの状態でも、他のパーツがまだ使えるようであれば、それは十分に再利用の価値があり、会宝産業のように買い取りを行ってくれるということになるのです。

つまり、事故歴があったとしても、買取業者によっては、車の査定価格がそれほど、大きく下がらないという可能性は十分に考えられるのです。

さらなるトラブルを招く前に・・・

中古車の資産価値に大きな影響を与えるクルマの「修復歴

実は筆者は過去に、度重なる故障やトラブルが買取価格の大きな下落を招くことがあったことから、最近は修理をする前に資産価値を確認するようにしています。

特に筆者が自分の愛車の価値を"こっそり"と知るために重宝しているのが、匿名査定の「UcarPAC」という無料サービス。

独自の仕組みから予想外の高値がつくことも多く、これまで車の買い替えのときには、何度も助けてもらいました^^

高額の修理代を払って"修理する前に"試してみるだけの価値はあります。

参考サイト/「UcarPAC

まとめ

『車査定での「嘘」と告知義務について』というテーマでお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

車査定のときに嘘をつくことは法律的にも良くないばかりか、査定士の心証的にもあまりよくないので、むしろ、こちらから告知した方がいいこと、そして、事故歴があっても、査定額を高くつけてくる業者も存在するということは、ご理解いただけたのではないでしょうか。

そして、もう一点、補足するとなると、査定額を少しでも高くするコツとしては、車の査定をできるだけ多くの会社にお願いするというのが、大切な条件になってくるかと思います。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。