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オルタネーターに異音?!故障の原因と交換にかかる費用など

車を運転する上で欠かせない電力供給源としてバッテリーが重要な存在であることはよく知られていますが、発電の起点となるオルタネーターもバッテリー同様に重要な存在です。

オルタネーターが故障すると、発電ができなくなってしまい、夜間の走行には欠かせないランプが点灯しなくなったり、最終的にはエンジンがかからないといった不具合が出てきたりします。

今回は、そんなオルタネーターの故障の原因と症状、そして交換にかかる費用などについて説明したいと思います。

オルタネーターの異音の原因と症状

そもそも、オルタネーターがどんな役目を果たしているかと言いますと、バッテリの電気でスタータがエンジンを強制的に動かした後、その動力でオルタネータが発電を開始、そして、オルタネーターとバッテリの電力でガソリンを噴射させて、エンジンを始動、その後は、各種のランプを点灯させたり、オーディオ再生のための電力を供給するといった役目を果たしています。

実際のオルタネーターは下記のようなものになります。

Alternator-1-L

alternatorrepairparts-1-L

(画像参照/BOSCH)

では、このオルタネーターの異音の原因と症状には、どのようなものがあるのかについて見ていきましょう。

症状考えられる原因
エンジンがかかりにくいカ-ボンブラシの磨耗による寿命
異音「ウィーン」ベアリングの劣化
異音「キーキー」「キュルキュル」ベルトのゆるみ、故障
異常「カラカラ」「カリカリ」プーリーの摩耗
エンジンがかかりにくいレクティファイヤ-の故障
エンジンがかかりにくいICレギュレ-タ-の故障

ブラシやベアリング、プーリーなどの摩耗は、オルネーターの故障で最もよくある原因で、それは異音などの症状として表れます。

摩耗が原因で起こる故障の場合は、車種などによっても異なりますが、20万キロなどの走行距離が一つに目安になりまして、部品としての寿命と言い換えていいかもしれません。

その他のレクティファイヤ-やICレギュレ-タ-の故障は、部品としての寿命ももちろんありますが、水や熱などに弱いため、雨水をかぶってしまった、高熱にさらされたなどの外部環境が原因となることがあります。

警告灯はオルタネーター故障のサイン

オルタネーターの故障の原因の中でも、レギュレータとブラシ摩耗の不具合は、警告灯が点灯して、発電ができていないか、あるいは発電しすぎている=オーバーチャージが起きていることを知らせてくれます。

なお、警告灯の点灯の仕方については、車種によって、ずっと点灯していたり、点滅したりと異なることがある他、例えば、オルタネーターの状況によっては、エンジンをかけた後、しばらくの間だけ、警告灯がついていたり、あるいは、エアコンやオーディオなどを利用したときだけ、警告灯がついたりなど、様々です。

また、エンジン始動後の電力供給源となっているオルタネーターが故障すると、車の電力の使用状況により、警告灯が点滅する他には、ヘッドライトが片方だけ暗くなったり、あるいはカーオーディオの調子が悪くなったりといった症状も出てくるようになります。

オルタネーターの故障が原因で車のエンジンがかからない

バッテリーはオルタネーターが発電した電力を充電しておき、エンジンをかけるときに利用したり、あるいは、走行中にオルタネーターが発電している電力だけでは電力不足という状態の時に利用するものです。

ということは、バッテリー上がりなどでバッテリー交換をして、車にエンジンをかけたものの、またすぐ車のエンジンがかかりにくくなったり、車のエンジンがかからなくなったというときは、オルタネーターが故障している可能性が高いと考えられます。

バッテリーを交換したばかりなのに、エンジンの調子が悪い・・・と感じたときは、速やかにディーラーや修理工場などにオルタネーターをチェックしてもらいましょう。

オルタネーターの故障の対処法と費用について

オルタネーターの故障の対処法ですが、その内容によっても、対処法と費用が異なってきます。

オルタネーターそのものの交換となると、車種によっては、脱着作業にかなり時間がかかったりすることがあったりして、コストに開きがありますが、工賃も含めて、55,000~100,000円近くは必要になることが多いです。

症状参考価格
オルタネーターベルト交換1,000円~
オルタネーター交換45,000円~
ベアリング交換1,500円~
工賃(人件費)別途

ただ、その他の部品交換で済む場合は、数千円程度の部品代と、工賃で済みますので、修理費用そのものは、1万円程度で済むことも少なくありません。

また腕に覚えのある方であれば、簡単な部品交換ぐらいは、DIYで修理できてしまうこともあると思います。

オルタネーターの寿命について

昔は10万キロぐらいの走行距離でオルタネーターも交換の目安と言われていましたが、最近の車は20万キロ、30万キロ走っても何の問題もないということも決して珍しくありません。

それぐらい製品としての耐久性は向上していますので、オルタネーターそのものを寿命で交換するといったケースは、昔に比べるとかなり減っていることが予想されます。

とは言いましても、車の運転の仕方、使用状況により、オルタネーターの消耗が早かったりすることはもちろん、あります。

そういった意味では、以前に比べて耐久性が増したオルタネーターの修理・交換が必要になるということは、他の箇所でも車の消耗がかなり進んでいるという可能性が高いと言えるかも知れません。

水や熱以外の理由でオルタネーターの故障が起きたときは、そろそろ車の買い替えのサインの一つの可能性があります。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。