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効かない!エアコンが故障した車の修理代が高すぎて売ることに・・

車には故障がつきものですが、中でも車のエアコンが効かなくなるということは、夏や冬はかなり辛いものがありますよね・・・。

そこで、今回は車の中でもかなり重要な「エアコン」が故障する原因や修理にかかる費用、そしてエアコンが壊れた車の善処策などについて説明していきたいと思います。

早速、見ていきましょう。

エアコンが故障する原因とは?

車のエアコンの仕組みは簡単に図にしますと、下記のようなイメージになっていまして、フロンガスやエンジンの廃熱を活用して、エバポレータとコンデンサー、コンプレッサー、ヒーターコアといったパーツにより暖房と冷房をコントロールしているという仕組みになっています。

〇ガソリン登録車で一般的に見られるエアコンの仕組み

ガソリン登録車の暖房については、近年は技術革新が進み、エンジンの廃熱が少なくなったことから、PTCヒーターなどの電熱を補助的に活用している車も普及しています。

〇ヒートポンプシステム(省電力暖房システム/電気自動車など)

では、エアコンが故障する原因には、どういったことが考えられるかと言いますと、大きく分類しますと下記のような原因が考えらえます。

エアコン故障の原因
1コンデンサーの故障
2コンプレッサーの故障
3ガス切れやガス漏れ
4内部圧力の異常(ガスの詰まり)
5センサーの不具合

順番に見ていきたいと思います。

〇ガスが原因でエアコンが故障する

車のエアコンの冷気や暖気はガスの気化と液化を利用しておりまして、このガスの気化や液化で問題が起きると、エアコンが効かなくなってしまいます。

例えば、ガス漏れが起こる原因としては、クルマの度重なる振動で、上記イメージ内のエバポレータ、コンプレッサ、コンデンサといったメインパーツにだんだん締結部にズレなどが生じたりして、ホースなどの部品に亀裂が入ってしまうといったことが考えられます。

そして、ガス漏れが起こると、クーラーや暖房を利用するのに必要なガスが足りないということになり、結果的にエアコンが効かないということになります。

車のエアコンの故障で最も多いパターンが、このガス切れやガス漏れなどと言われています。

特に、ガソリンスタンドなどで「ガスが切れていますね」と言われて補充したものの、また、すぐにエアコンが効かなくなる場合は、構造的な問題になっている場合がありますので、その場合は割と大がかりな修理になります。

〇コンデンサー・エバポレータ・コンプレッサの故障

カーエアコンを支えるこれらのメインパーツの故障は、エアコンが効かなくなる典型的な原因となります。

例えば、エバポレータにはファンで風が送りこまれるのでどうしてもホコリが溜まりやすく、しかも冷たいアルミ管が通っているので、結露して水が溜まりやすい構造になっています。

通常この水はゴムホースを通じて車外に排出されますが、このホースにホコリがたまってくると、水が排出できなくなってしまいます。

このホコリを取り除けば、そうした問題は解決しますが、そのホコリを取らずに使い続けるとエバポレータが故障する原因になり、そして、エアコンが効かなくなってしまいます。

家のエアコンで掃除をしないとエアコンの効きが悪くなるのと同様と考えていただければ、分かりやすいかと思います。

エアコンを修理すると、どれくらいの費用がかかる?

車のエアコンの修理については、修理業者によりもちろん修理代金は異なってきますが、状況によっては、かなり高額になるケースが少なくありません。

エアコンの修理代の目安は下記の通りです。

エアコンの修理代金の目安
クーラーガス補充3,500円
クーラーガス漏れ修理22,000円~
クーラーガスのつまり修理20,000円~
クーラーコンプレッサー修理50,000円~
エバポレーター修理50,000円~
電気系・システム系トラブル修理50,000円~
クーラーコンデンサ修理35,000円~

ガスの補充などはガソリンスタンドなどでもやっているように、数千円で済みますが、エバポレータ、コンプレッサ、コンデンサといたパーツやそれを繋ぐ管などが故障している場合は、パーツ単体で考えても、かなりの金額になります。

一番、最悪なパターンは、エアコンのパーツを全取り替えといったケースで、実際に筆者はかつて乗っていた車のエアコンを修理するのに、見積もりを出したところ、なんと20万円以上の見積もり費用をもらったことがあります・・・。

いくらエアコンが必須とは言え、高すぎ!と実感したのを憶えています。

エアコンが故障している車を売ることに・・

筆者のケースとまではいかなくとも、車のエアコンの修理で高額の見積もりをもらうと、このまま修理して使った方がいいのか、それとも売却した方がいいのでは?ということが頭をよぎることもあるのではないでしょうか。

例えば、20万円と言えば、ちょっとした車であれば、頭金にすることだって難しくありません。

実際に筆者は20万円のエアコン修理代の見積もりをもらった後、高すぎる修理代を払う気が失せてしまって、車を売却することにしました・・。

なお、エアコンが故障した車を売るコツも見ておきたいと思います。

エアコンを修理するとなると、当然ですが、修理屋さんの利益も含めて、エアコンの修理代はすべて自分の負担となってしまいます。

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しかし、エアコンが壊れている状態のまま、買取業者に売ると、買取業者が少なくとも修理屋さんの利益分は持ってくれることになります。

買取業者でも大手になれば、自社内あるいはグループ企業で修理業務を行うスタッフは必ずいるので、エアコンの修理を格安価格で行うことだってできるかもしれません。

エアコンが故障している車を売却して査定してもらうとマイナス査定になるのは間違いがありませんが、自分で修理するよりは、そのまま売ってしまった方が良さそうです。

エアコンの故障の状況にもよりますが、多額の修理代になるときは、エアコンの修理と車の売却を冷静に天秤にかけたいところですね。

さらなるトラブルを招く前に・・・

中古車の資産価値に大きな影響を与えるクルマの「修復歴

実は筆者は過去に、度重なる故障やトラブルが買取価格の大きな下落を招くことがあったことから、最近は修理をする前に資産価値を確認するようにしています。

特に筆者が自分の愛車の価値を"こっそり"と知るために重宝しているのが、匿名査定の「UcarPAC」という無料サービス。

独自の仕組みから予想外の高値がつくことも多く、これまで車の買い替えのときには、何度も助けてもらいました^^

高額の修理代を払って"修理する前に"試してみるだけの価値はあります。

参考サイト/「UcarPAC

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。