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新車を頭金なし(ゼロ)のフルローンで買うときのメリットとデメリット

新車購入のときの頭金の額って、どのくらい払えばいいの?

新車を買うときの頭金はなしでも大丈夫なの?

こんな風に、今、新車購入の頭金の額をどのくらい払えばいいのか迷っている・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、自動車業界の片隅で働く筆者が、新車を頭金なしで買うメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。

頭金なしのフルローンで新車を買う~メリットその1~

○手持ちの現金を減らすことがない

“キャッシュ・イズ・キング”なんていう言葉にもある通り、手持ちのお金に余裕があるということは、精神的にかなりゆとりが出ますので、まず、それだけで大きなメリットになります。

ただ、キャッシュを手元に残して置くメリットはそれだけではありません。

これは実際にあった話ですが、筆者の友人は新車購入にあたって2017年の年初に当初充当する予定だった頭金150万円を頭金に使わず、そのお金をなんと、トヨタや日産、スズキの株に投じたのです。

すると、その結果は皆さんもご存知の通り、株価は大幅上昇(特にスズキが大当たり)、当初の150万円は2018年には250万円近くまで上昇するという幸運に恵まれたのです。

下は2017年のスズキの株価。

資料出所/ヤフーファイナンス

では、その友人である彼が頭金としてその現金全てを新車購入のための資金に投じた場合はどうなっていたでしょうか?当然、資産運用で100万円を得ることはできなかったわけです。

もちろん、株式投資では損をする可能性もあったりするので、彼は運が良かっただけという見方もできますが、手元にお金を残しておくということは、”いざ”というときの軍資金にすることができるというのも事実です。

ちなみに、彼は筆者と同じく自動車業界で働いておりまして、2017年は自動車メーカー各社の業績はきっとよくなるだろうことを確信していたらしいのですが、「それでも株価が上がらなかったらどうするつもりだったの?」と聞いてみると、「上がるまで待つつもりだった(笑)」とのことでした。

頭金なしのフルローンで新車を買う~メリットその2~

「時間を買う」

頭金のことで悩む際によくあることですが、頭金を貯めて買う方がいいのか?それともすぐに買うべきなのか?というものがあります。

これに関しては、重要なポイントが2つありまして、一つは金利、そしてもう一つは車両価格です。

まず金利ですが、ご存知の通り金利は景気が良くなると上昇傾向にありまして、世界的に金利が低い日本でも、景気がよくなると自動車ローンの金利も上昇する傾向にあります。

例えば、下記の自動車ローンの借り入れ表をご覧ください。

自動車ローン(7年返済)金利2%金利5%
借り入れ額200万円500万円
返済総額(元利均等)約212万円約579万円

金利差が3%あるだけで、支払い総額ではなんと、約60万円も!増えてしまうのです。(金利が5%だと、総額でほぼ600万円近く払うことになってしまいます・・・。)

これが示唆することは、頭金を貯めている間に金利が上がってしまうと元も子もないということです・・・。

そして、景気がいいときは自動車メーカーは車両価格にも強気ですが、景気が悪化すると、車両価格を安く売り出したり、値引き率を高くしたりすることは決して珍しくありません。

これらをまとめますと、仮に頭金ゼロであっても、低金利+車両価格が安いときに購入できれば、それだけで大いにメリットを享受しているということになります。

極端な言い方をすれば、向こう3年間で100万円の頭金を貯めたとしても、金利が上昇したり、車両価格が上昇してしまうと、頭金の意味はほとんどなくなってしまうということもあるかもしれません。

もし今、金利が低く車両価格が安いと感じ、さらに先々の金利の上昇を予想するのであれば、頭金のことはキレイさっぱり忘れて、すぐに購入することをオススメします。

頭金なしのフルローンで新車を買う~デメリットその1~

デメリットの方は、まず、手数料です。自動車ローンを契約する銀行などと契約する際に支払う手数料は、契約する相手にもよりますが、借り入れ総額に対して数%という形で掛かってきます。

つまり、手数料は借り入れ総額が少ない方が安く済みます。

その手数料を毎月のローンの支払いに加えて支払うのか、それとも、契約の際に支払うのかでも変わってきます。

この銀行などへ支払う手数料は相手が定める料率によるのですが、それほど大きな料率を求めてくる銀行は、よほどでない限りないと思いますので、大きなデメリットとは言えないかもしれません。

頭金なしのフルローンで新車を買う~デメリットその2~

最も大きなデメリットとなるとすると、支払い総額が大きくなってしまい、毎月のローンの支払いが増えることでしょう。

車以外に、携帯や住宅ローンなどを抱えていると、毎月の支払い金額がさらに増えてしまうということですね。

例えば、先ほどのケースで頭金を300万円入れた場合と、頭金をゼロにしてローンを組んだ場合を比較しますと、毎月の支払金額は約2倍近くの差が出るということになります。

自動車ローン(7年返済)金利2%金利5%
借り入れ額200万円500万円
返済総額(元利均等)約212万円約579万円

毎月の支払いが多くなるのは嫌だ・・という方は、頭金をできるだけ入れるか、あいは、車両価格を安い車を購入することをおすすめします。

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まとめ

「新車を頭金なし(ゼロ)のフルローンで買うときのメリットとデメリット」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

頭金を入れる、入れないにはそれぞれメリットとデメリットが存在し、経済状況や支払い計画次第では、どちらの選択肢もありうるということが伝わったのではないかと思います。

読者の方に少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。