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自動車保険の保険料を安くする方法のまとめ

最終更新日:2017.1.31

自動車にかかるランニングコストの中でも、ドライバーによっては最もそのコストを安くすることができる可能性が高い自動車保険の保険料。

そこで、今回は自動車保険の保険料を安くするために知っておきたいポイントを網羅的にまとめてみました!

1.インターネットによる保険料見直し一括比較
2.代車特約、弁護士費用特約など特約の見直し
3.補償範囲の限定や加入条件の見直し
4.車両保険の内容を見直し
5.人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険の見直し
6.親や配偶者などの家族から高い等級を譲渡や交換してもらう
7.支払方法を「年払い」や「クレジットカード払い」に

1.インターネットによる保険料見直し一括比較

「保険料が安くなるとは言え、保険会社の保険料を比較することに時間や手間をかけたくない!」

「保険会社の担当の人が”ちゃんと”自分のことを考えて提案してくれる担当者であって欲しい・・」

「補償内容が過剰だったり、保険料を払いすぎていないかを知りたい・・」

これらの声は、筆者がはじめて自動車を購入してから、これまで自動車保険を何社か切り替えてきて、複数の保険会社を利用して感じた、まさに「心の声」になります

これまで自動車保険を切り替えたことがある人の中には、筆者と同じような思いを感じた方もいらっしゃるかもしれません。

また、これから、はじめて自動車保険の切り替えを考えているという初心者の方であれば、保険の切り替えにあたって、”不快な”思いをするのは絶対に避けたいですよね。

そこで、自動車保険の保険料を安くするために、そして、できるだけ”スムーズ”に自動車保険を乗り換えるために、利用したいのがインターネットを利用した一括見積の比較サービスです。

一括見積の比較サービスを使えば、手間や時間、費用を掛けずに、安くなると話題のダイレクト自動車保険とサポートが手厚い代理店が提供する自動車保険を比較したり、独自の特約を提供している保険会社を選んだり、お得なキャンペーンを展開している保険会社を探すということを簡単に行うことができます。

インターネットを利用した自動車保険の一括見積サービスの最大のメリットは、何といっても

「損をしない」

というところがポイントで、時間や手間はもちろん、そのままにしておくと高いままだった自動車保険料を安くすることが出来るところに最大の魅力があります。

自動車保険は多くの人が1年契約にしていると思いますが、できれば更新の時期にあわせて、定期的に見直したいところです。

参考/無料の自動車保険一括見積もりサービス

2.代車特約、弁護士費用特約など特約の見直し

事故を起こしたときに代車を手配してくれる代車特約ですが、代車については事故にあった場合は加害者側で用意するのが一般的で、また修理に出した修理工場などでも手配してくれることがほとんどです。

そういったことを考えますと、契約中の保険内容を見直すとき、代車特約は最も保険料を削るために、手を付けやすい特約の一つになります。

また、事故を起こしたときに相手と揉めたときに必要となる弁護士費用については、家族の誰かが加入していればカバーすることが可能になっていますので、仮に家族の中で弁護士特約が”重複”しているときは、誰か一人の保険に残すだけで事足りますので、保険料の引き下げるを実現できる材料の一つになります。

また、弁護士特約同様にファミリーバイク特約も加入は家族一人で十分ですので、重複している場合はその特約は外しても問題ありません。

また、契約車両とは関係ないところで、日常生活の場面で他人に怪我を負わせたりしてしまった場合に(例えば自転車など)保険会社がその賠償金を補償してくれる個人賠償責任特約については、自動車保険以外の火災保険や共済などでも代用することが可能です。

個人賠償責任特約が自動車保険に付帯する特約で割安価格で契約できているのであれば別ですが、他に安くで契約できるのであれば、その方法を使うというのも保険料を安くするのに有効です。

3.自動車保険の加入条件の確認と申告

近年の自動車保険は、ドライバーの”属性”によって保険料を変えるということがかなり多くなってきておりまして、今後はIT機器などの技術革新などとともに、その傾向はますます強くなっていくことが予想されます。

そして、ドライバーの属性に応じて保険料が変わるということは、加入条件の確認と申告を適切に行えば、保険料を安くできるチャンスでもあるということになります。

例えば、これまで毎日往復1時間かけて通っていた会社から、自宅近くの会社に転職して年間走行距離が短くなったり、家族構成が変わり、自動車保険に年齢制限をかけることで、保険料を引き下げることが可能になったりします。

具体的には、これまで20代の家族が車を運転することを考慮して、「全年齢補償」に加入していた保険を、「35歳以上の補償」に切り替えることで保険料を下げるという方法があります。

また、これまで車通勤をしていたが、電車通勤をすることになり、車の使用目的が「週末だけのレジャー」使用になっただけでも、保険料を安くすることができたりします。

走行距離については、どこからどこまでの期間をベースに保険料を定めるのかといった問題もあり、保険会社と相談する必要がありますが、使用目的が変わったりすることとセットで交渉することで保険料の引き下げを実現できることがあります。

上記のような加入条件の確認を行い、もしも保険料を安くできるかもしれないというポイントがあれば、すぐに保険会社に相談してみましょう。

内容によっては、翌月から保険料の減額が適用となることもありますので、早め早めに行動されることをおすすめします。

4.車両保険の内容を見直し

自動車保険との契約期間がまだ随分残っていたり、契約している自動車保険会社(とその担当者)と懇意にしていることもあり、他の自動車保険会社に乗り換えるのはしたくないが、保険料を安くしたいという方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方の場合、保険会社はそのままで、車両保険の内容を変更して保険料を安くできないかということを検討してみるというのも一つの方法です。

例えば、軽い事故などで車両保険を使用すると、翌年度からの自動車保険料が急に上昇するというのが最近の傾向ですので、車両保険については最低限の補償内容にするか、そもそも車両保険については契約をストップするというのも一つの選択肢です。

実際に軽い修理であれば、車両保険を使わずに修理費用を自己負担した方が、翌年からの車両保険にかかる自動車保険料が上がらずに済みますし、車を使うケースがそもそも少ないというころであれば、高い保険料を払う必要はないかもしれません。

また別の方法としては、免責金額付き車両保険を設定するというのも一つの方法です。

提供している保険会社は限られますが、免責金額を超過する分を保険会社が負担してくれるという車両保険で、軽い事故の場合は保険金として支払われないため、翌年度の保険料を気にする必要がありません。

もちろん、大きな事故の場合は契約している車両保険から保険料が支払われることになります。

免責金額付き車両保険であれば、軽い事故と重い事故、それぞれに対応できるというメリットを享受したまま、保険料を安くすることができます。

免責金額については、保険会社により特約などで様々なサービスを提供していますので、詳しくは契約中の保険会社や代理店の担当者に確認してみることをおすすめします。

5.人身傷害補償保険と搭乗者傷害保険の見直し

自動車保険の中でも、最も重要な保険でもある「人身傷害補償保険」

被保険者自身が交通事故で死傷した場合や後遺症が残った場合に、事故の過失割合に関わらず、一定額の金額を給付する保険ですが、実は安くできるポイントが少なくない保険でもあるのです。

例えば、人身傷害補償保険の補償範囲を、歩行中や契約外の車両に搭乗中の事故についての補償はなくなりますが、契約車両に搭乗中の事故のみ補償する「車内のみ補償」に切り替えることで、保険料を下げることができます。

契約車両以外の車に乗ることがほとんどないということであれば、補償範囲を限定することで、保険料の節約に繋げることができます。

なお、補償内容を絞ることに不安があるという人は、家族の中の誰かが「車内・車外ともに補償」に入っていれば家族全員が補償されることになりますので、家族のうちの誰かだけが「車内・車外ともに補償」に加入するという手もあります。

また、「人身傷害補償保険」とは別に、「搭乗者傷害保険」を特約として加入している場合は、「人身傷害補償保険」に一本化して保険料のコストダウンを計るという手もあります。

ただし、「搭乗者傷害保険」の特約を外す場合は、万一に備えて、「人身傷害補償保険」の補償内容も手厚くしておきたいところです。

6.親や配偶者などの家族から高い等級を譲渡や交換してもらう

これまで自動車に乗っていた家族が高齢や病気などにより車の運転をすることがなくなったりして、その等級が高い場合、その等級を譲渡してもらうことで保険料を安くするという方法もあります。

若いドライバーは等級が低いところからスタートしますので、どうしても保険料は年配者に比べると高くなりがちですが、この方法を使えば、保険料を安くすることが可能になります。

また、等級が高い高齢ドライバーの等級と若い家族のドライバーの等級を”交換”するという方法もあります。

年齢の高いドライバーはそれだけで年齢の若いドライバーよりも保険料が安いので、家族全員で考えたときの保険料を安くすることができます。

なお、家族間で等級を譲渡したり、交換したりする場合は、保険会社により「同居していること」など細かい制約条件が設定されていますので、この方法を使う場合は、契約している保険会社に確認してみることをおすすめします。

7.支払方法を「年払い」や「クレジットカード払い」に

自動車保険の支払いについては年払いが最も安いので、まとまったお金が用意できる場合は、まとめて年払いにした方が5%程度のコストダウンを実現することができます。

また、その支払いについては現金による支払ではなく、ポイントがつくクレジットカードによる支払いにすることで、ポイント分はお得になります。

著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。