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車査定で喫煙車は中古車としての価値は低い?

車査定で喫煙車は中古車としての価値は低い?

会社や自宅でも肩身の狭い思いをすることが多くなった喫煙。

では、実際のところ、車査定において、喫煙車の中古車としての価値はどうなのでしょうか?

長年、ネットや店舗で買い取りや販売に関わってきた筆者が、今回は、車の買い取り査定における喫煙車の価値について、迫ってみたいと思います。

臭いについては、それほど気にする必要はないが・・

まず、最初に申しあげておきたいことは、喫煙車だから・・・というだけで、車査定での価値が必ず下がるかと言いますと、そんなことはありません。

例えば、喫煙車の価値が下がりやすいと言われる”臭い”ですが、近年は消臭剤もかなり強力なタイプが発売されていますので、査定前に”気合い”を入れて消臭を行えば、かなり臭いを取ることができます。(消臭対策は、後程詳しく紹介します)

また、本気で消臭を考えるのであれば、プロの手によるクリーニングを依頼するという手もあります。

プロの手に掛かれば、喫煙車の臭いの程度にもよりますが、完璧に近いくらいまで臭いを取ることも可能です。(ただし、相応のお金は必要です・・・。)

車の査定において、臭いについてはそれほど気にする必要はありませんが・・ただ、臭い以外で価値が下がる項目も存在します。

それは、焦げ跡や変色などです。

車内でタバコの火の粉が落ちてできた焦げ跡や、長年の喫煙が積み重なって染みついた天井などの内装の変色は、残念ながら、ほとんどのケースで清掃やクリーニングでは、どうしようもありません・・。

実際に次の買い手が、どう感じるかは置いておいたとしても、下取りや買い取り査定のときには、格好のマイナス査定の原因になります。

ここまでの説明を一旦、整理させて頂きますと、喫煙車の中古車としての価値は、臭いだけであれば、それほど大きな影響はありませんが(消臭を行うという前提です)、焦げ跡や変色については、査定でマイナスの影響があるということになります。

では、続いて喫煙車の消臭対策には、どういった方法があるのかということを見ていきたいと思います。

喫煙車の消臭対策について

喫煙車の消臭対策ですが、まずは、車内で重点的に清掃したいところを表にまとめましたので、下記の表を参考にしていただければと思います。

車の消臭対策
車内の窓の汚れと臭いを取る目には見えにくいですが、喫煙車の内側の窓ガラスは、臭いの原因になっていることが少なくありません。ガラスクリーナーで汚れを拭き取ってしまいましょう。
ダッシュボードの汚れと臭いを取るダッシュボードは、運転席へ臭いが最も伝わりやすいエリアです。アルコール入り洗剤で消毒して、汚れを取りましょう。
ハンドルの汚れと臭いを取る同上
シートの汚れと臭いを取る同上
フロアマットの汚れと臭いを取る掃除機をかけた後、中性洗剤などを使ってゴシゴシ磨きましょう。
エアコンの汚れと臭いを取る車のエアコンは空気の流入があるので、タバコの臭いが最も目立つ箇所です。本格的にエバポレーターの清掃を行う場合は、業者に依頼した方がいいでしょう。
エアコンフィルターを交換するエアコンフィルターは清掃するよりもフィルタ交換の方が早いかもしれません。価格は3,000円~5,000円程度です。
ルーフの汚れと臭いを取る天井部分については、蒸らしタオルなどでの清掃をおすすめします。

では、続いて、実際にどんな方法で消臭対策を行えばいいのかということで、消臭グッズをまとめてみました。

車の消臭対策グッズ
除菌消臭剤シート下に据え置きタイプから、ドリンクホルダーに設置するタイプまで様々なタイプが発売されています。
スチーム消臭エアコンのフィルター取り替えと一緒に導入すれば、1週間程度でエアコンのタバコの臭いがキレイに消せます。
重曹重曹はシートやフロアマットの汚れや臭いを取るのにぴったり。ただ、シートの素材によっては取扱いに注意が必要です。
臭い対策グッズとして、車内でも大活躍。1~2週間は置いておきたいところ。
スプレー光触媒スプレーや車用ファブリーズなど、様々なタイプが発売されています。

手間やコストなどを考えますと、除菌消臭剤とスチーム消臭などで、まずは車内全体とカーエアコンを中心に消臭を行い、それで1週間ほど様子をみます。

それでも臭いが取れていないと感じたら、臭いが強烈な場所を重点的に重曹や消臭スプレーなどで対策を行うといった流れが効率的な方法になるかと思います。

喫煙車の手入れはどこまですればいい?

ここまで消臭対策について説明させて頂きましたが、では、査定の前に、喫煙車はどこまで手を施せばいいのでしょうか?

正直なところ・・・臭いと目立つ汚れが取れる程度で十分です。

なぜなら、喫煙車の手入れに時間、お金、手間を目いっぱいかけたとしても、査定がそれ以上にプラスになることは、ほとんどないからです。

極端なことを言えば、喫煙車で臭いがあったり、焦げ跡や変色といった問題があったとしても、買取業者は、買取した後、自社の修理部門や、協力会社に依頼することで、格安のコストで解決することができるのです。

ただ、臭いや汚れがあまりにも”強烈”だと査定士の心証に与える影響が悪くなって、査定価格に影響が出る可能性は否定できませんので、査定前の最低限の手入れは行っておきたいところです。

喫煙車であっても車の価値を下げないコツ

最後に、これから車内で喫煙をするときに中古車としての価値を下げないコツについても触れておきたいと思います。

中古車としての価値を下げる原因は煙や臭いですが、今、煙や臭いが出ないタバコが発売されているのをご存知でしょうか。(電子タバコではありません)

それが、JTが発売している「Ploom」やフィリップモリス社が発売している「iQOS」です。

実際に筆者がiQOSを試してみたところ、全く煙や臭いを出さずに、普通のタバコとほぼ同じ感覚で、たばこを吸うことができました。

”ほぼ”とつけましたのは、慣れるまで、若干、あの独特の感触に個人差があると感じたからです。

ただ、慣れると、周囲の人や車内への影響を全く気にする必要がありませんので、快適さは、これまでのたばことは比べ物になりません。

今後の車内での喫煙について、参考にしていただければと思います。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。